ゆうせいくんに机をお届けしてから約半後の、2008年秋。 とても嬉しいお便りをいただきました。 「つくえで べんきょう しています。ありがとう」 お手紙に添えてあったお写真、ご紹介させていただきます。 ”こちらこそ、本当にありがとう”
私たちが「ゆうせいくんの机」のご依頼をいただいたのは、 ゆうせいくんが小学校へ入学する、一年半前のこと。 "あかねちゃんの机"を気に入ってくださった、ご両親からのご依頼でした。
様々なことを培う、大切な時期を一緒に過ごす家具。 "机"は、一番最初に与えられる自分だけの特別な家具かもしれません。 毎日触れるその感覚は、ずっとゆうせいくんの手に残ることと思います。 色んな思い出を刻んで、彼と共に机も成長することでしょう。
ご家族みなさんがとても気に入ってくださっていたので、 デザインは"あかねちゃんの机"と同じように製作させていただきました。 違うところは木の種類。"タモ"から、少し固めの"ナラ"に変わりました。 男の子らしく、カッコイイ・シャープな仕上がりになりました。 そして目に見えない構造部分・木の組み合わせ方も、少し進化しました。
隣り合う二つの抽斗の前板と、 "つまみ"部分の木の木目は、 もちろんつながっています。 つまみやすくて頑丈な、 つみ木・お決まりの抽斗です。
あかねちゃんの本棚と同じく、机から取り外しても 本棚のみで使えるようになっています。 今回は、棚幅をもう少し細かく変えれるようにしました。
お正月にいただいた、 "ニカッ"と笑うゆうせいくんの 顔写真入りの年賀状。 この笑顔を工房の中で一番目につく 場所に貼って製作していました。 少し距離があったため、残念ながら 宅配便でのお届けとなりましたが、 ゆうせいくんからお礼のお電話を もらい、私たちは大感激。 ゆうせいくん、ありがとう。 机、よろしくね。 そして、楽しい学校生活を 送ってくださいね。