建築家・中新井 洋 氏からご依頼をいただき、製作させていただきました。 最初に図面を拝見した時、一目見て、木で作るには難しいカタチだと感じましたが、 「これを、木組みで作りたいのです。」 ・・・中新井氏のこの一言で、木組みの家具屋に火がつきました。 普段の自分達では挑戦しないほどの、この細さ。 細いながらに、できるだけ仕口を複雑に組み合わせて強度を出した結果、 想像を超えるほどの頑丈さに仕上がりました。 これぞ、木組みの勝利。
立体感のある規則的な弦の重なりが、 まるで座面にクッションが置いてあるような錯覚を起こさせる。
私達は木組みのみの製作で、座面はご本人が張られました。 納品してから1ヶ月後、実物を拝見できる機会があり、会場へ足を運びました。 綺麗に張られた黒色の座面は、椅子と良く合っていて格好良く、 立ち姿は凛としていて、非常に嬉しかったです。
納品時
木組み