上段には、すっきりとした ガラスの戸。
下段には、どっしりとした 木の戸。

さらに下には、
たっぷりと収納できる 抽斗（ひきだし）が。

どこか、懐かしいフォルムの食器棚です。

戸の枚数が3枚や4枚の時には必要のない取手、実は、2枚戸には必要です。
いつもの取手は、つまみが手前に出っ張ったデザインですが、
今回は足元に抽斗がありますので、足を引っ掛けたりしないように、
逆に引っ込めた取手にしました。

戸には指先が引っ掛かるよう3mmだけ彫り下げ、重さのある抽斗にはしっかり手をかけられるよう深く彫り下げてあります。
一体感があり、とけ込んであまり目立たないデザインですが、端々に影をつくり、シャープな印象に仕上がっています。

；サイズ：
　横幅1M
　高さ1M60cm
　奥行45cm

ともこさんの食器棚も、ともこさんと同じ背丈。
しっくりくる使い勝手の良さは、使う人とのバランスが大切です。
自分の頭の上くらいの高さであれば、自由に物を上げたり下ろしたりできます。
大きなカゴや箱を乗せたり、棚の上の使い勝手がぐんと良くなります。

家具があるべき場所に収まり、道具として息を吹き込まれる瞬間です。
これが、なにより嬉しい時間です。