からくり先生

【左】カギのかかるパソコン入れ。【右】可動式の本たて。
カギ・可動式‥‥またまた面白く難解なご依頼をいただきました。

小学校のK先生からのご注文。
「教師を続ける限り、使うから」
その言葉が、とても嬉しかったです。

いつか先生を引退されてからも、他の使い方を提案できるように
つくっています。ずっとお使いいただけるように‥‥。

職員室に来た生徒たちがこれを見て、なにか刺激を
受けて、未来の家具屋が生まれたらいいなぁ‥‥。
と、夢を膨らませる夫。


扉は、開けた後そのまま奥へスライドして収納。
パソコンが乗った板を前へスライドさせることで、パ
ソコンを取り出せます。

本棚のしきり板は可動式になっています。
自由自在に動いて、使わない時は端に寄せ
ておけるように‥‥というご依頼でした。

全体は「蟻組み」と
いう組み手でつくっ
てあります。
このように厚みのあ
る板でつくると、重
厚感があり、存在感
も増します。

取っ手のデザインは、前回のつみキッチ
ンと同じデザインにしました。    
この一筋のラインをいれることで、家具
が引き締まり、全体の雰囲気が良くなり
ます。しかも使い勝手も良いので、めっ
きり最近のお気に入りになっています。

カギの開け方は‥‥‥‥       
と、ここでタネを明かすわけにはいきま
せんが、「カード・キー」ならぬ「カー
ド・木」で開くようになっています。 
「カギ」という言葉の情報から、人が思
い込んでしまっているイメージを逆手に
とった、木製のカギに仕上がったのでは
ないかと思います。         
カギのシクミは一番の見せ所でもあり、
ご依頼主も、大感激して下さいました。




  >> もどる